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■■ 本当のアジサイの花を知っていますか?

まだもう少し続きそうですね、梅雨。
で、梅雨時の花と言えばもちろんアジサイですよね。

この「アジサイ」という名前の由来も諸説あるようですが、
青い花が集まって咲く様子「あづさあい・集真藍」が変化して「あじさい」と
言われるようになったというのが一般的なようです。
「さあい」は真の藍色、「あづ」は「集まる」ということです。
方言では、オオデマリ・ガクバナ・シュウセンカ・ユウレイグサ・テマリバナ
…などなどの呼び方があるようですよ。

また学名の「オタクサ」は、幕末・長崎のオランダ医師シーボルトが
奥さんの名前「おタキさん」から命名したといいます。

漢字では「紫陽花」という文字を当てますが、実はこの紫陽花という花は
もともとは唐の詩人・白楽天が命名した別の花のことらしいです。
この名前が平安時代に「アジサイ」に当てられ、今に至っているようです。

ところでアジサイは日本原産なんですが、ではなぜ「青い花が集まって咲く」
と言われるように「青い花」に由来するんでしょう?
アジサイにはピンク色の花もありますよね。

実はこの花、土壌が酸性かアルカリ性かで花の色が変わり、
アルカリ性だと赤く、酸性では青色に発色するらしいのです。
本来日本の土壌は酸性ですから、もともとのアジサイの色は青だったんですね。

またアジサイというと「テマリバナ」と言われるように小さな花が集まっている様子が
可愛いのですが、この花のように見えるものは実は花ではないんですよ。
これはこれは装飾花と言われ、ガクが変化したものです。
「ガクバナ」と言われるのはそのためです。
では本当の花は…というと、この装飾花の間をそっと広げて中を見てみると
中央部に小さな花が見えるはずです。
この小さな花が「真花」で、アジサイの開花とはこの真花の開花のことを言います。
今度アジサイの近くを通られることがあったら、ちょっと覗いてみてくださいね。