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■■ 台風のもう一つの名前

2000年から台風に新しい名前が付けられるようになりました。
台風というと14号、15号などのように番号で呼ばれるのが一般的で
通常私たちの耳には入らないのですが、船舶向けなどに使用されているそうです。
英語の人名が付けられていたことがあるのはご存じの通りですが、
アジアの人々になじみのある名前…ということで、カンボジア・中国・北朝鮮・
香港・日本・ラオス・マカオ・マレーシア・ミクロネシア・フィリピン・韓国・
タイ・米国・ベトナムそれぞれの国や地域が、それぞれ10個の名前を出し、
これら140個の名前を台風の順番に付けるようになりました。

2000年5月の台風1号はカンボジアがつけた「ダムレイ」(象)。
先日の台風14号の際は、北朝鮮がつけた「マエミー」(せみ)という名で、
一部ニュースでも伝えられていたので、「へぇ」値は低いかも知れませんね…。
このように動物や植物の名前が付けられたものが多いのですが、
日本が付けた名前は「てんびん座」「やぎ座」「うさぎ座」…など星座の名前で
台風16号は「コップ座」という名前でした。

そもそも「台風」と呼ばれるようになったのは明治時代中頃だそう。
台湾の方からやってくる大風…ということから「颱風」と名付けたとも
タイフーンを訳して「台風」とした、とも言われています。
タイフーンというのはギリシャ神話に出てくる怪物の名前らしいです。

なお、ハリケーンの場合は、今でも人名が使われています。
以前は女性の名前ばかりだったのですが、現在は男性名・女性名を交互に
付けているのだとか…。